第54回 鹿児島県空手道選手権大会

開催日:2016年4月29日(昭和の日)
会 場:鹿児島県総合体育センター体育館

空には一つの雲もなく、心地よい爽やかな風が抜けていく。
集った選手たちの表情も清々しいが、日頃の修行の成果を試さんと熱い気持ちで臨む者たちだ。決戦の場にはピリッとした空気も流れていた。
会場ロビーでは子供たちの大きな声が響いていた。
「くまもとの友人を支えよう」という宗家の呼びかけに対し集まった今大会には出場しない拳士たちだ。声を大にして熊本地震災害救済募金を呼びかる。

「人生には三つの闘いがあるとされています。
人と自然との闘い。人と人との闘い。心の内なる自分との闘い。
優れた芸術家は素質よりも修行によることが大なりと、哲学者のプラトンも申しました。
修行を怠らず、修行の中に未来を創る力がある。立派な社会をつくる力です。頑張ってください!」

宗家の激励を受けた500名を超える選抜拳士たち。全国大会の切符をかけて熱い闘いが繰り広げられた。

 

 

空手界の風雲児といわれた開祖(故)保 勇宗師が、スポーツの絶対条件である人命尊重(安全性)と判定の明確化を主張し、初めて防具付の組手試合を披露してから半世紀以上になる。
空手の組手試合には直接打撃の組手試合と、相手に当たる手前の瞬間に止める寸止め(スンドメ)組手がある。
直接打撃の組手試合の良い点は、寸止め組手に比べ判定が明確で分かりやすいということ。
しかし、直接身体に打撃を与えるということは、相手の身体に大きなダメージを与えてしまう。もしも相手に後遺症を残すような大怪我をさせた場合、加害者被害者双方の心にもダメージが残ってしまう。
錬心舘の主張する防具付の試合スタイルは、直接打撃ではあるものの生身で受けるダメージよりも防具によって大幅にダメージが軽減される。そもそも錬心舘の特技、回し蹴りなどは強力な破壊力があり、防具無しでは人命にも影響しかねない。

「安全性を欠き、勝敗の明確さに欠ける組手試合の在り方は、青少年の健全育成を損なう可能性があります。
正しい空手道を鹿児島から、全国へ、世界へと広めていく、それはたやすい歩みではなかった。それでも錬心舘では終始一貫「防具付組手」の試合制度を主張し今後も実践していきます。」

開祖(故)保 勇宗師の想いは宗家へ受け継がれ、錬心舘の掲げる理想の空手道のありかたとして今後も継承されていく。

第54回 鹿児島県空手道選手権大会 大会結果

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